願望実現について調べ始めると、 次から次へと新しい方法が見つかります。
イメージする。 肯定的な言葉を唱える。 感情を整える。 執着を手放す。 すでに叶った状態で過ごす。
今度こそ正しい方法かもしれないと思い、 真剣に取り組みます。
しかし、しばらくしても現実が変わらないと、 また別の答えを探し始めます。
方法を探すことにも疲れているのに、 探すのをやめることもできない。
その気持ちは、私にもよく分かります。
願望実現の方法探しが苦しくなるのは、 正しい方法を完璧に行えば、 自分の力で結果を管理できると思うからです。
しかし、現実の変化や心からの納得は、 意志だけで予定どおりに起こせるものではありません。
願いを持ったまま、 分からない時間を普通に過ごしてもよいのです。
願望実現の方法を探し続けて疲れていませんか
方法探しに疲れた人は、 努力していないのではありません。 むしろ、真剣に取り組んできた人です。
新しい方法を見つけた直後は、 少し希望が戻ります。
「これなら今度こそうまくいくかもしれない」
けれども、数日、数週間と続けても 大きな変化が見えなければ、 だんだん不安になってきます。
- 自分のやり方が間違っているのではないか
- 心のどこかで疑っているから叶わないのではないか
- ネガティブな感情を消せていないからではないか
- もっと強く信じなければならないのではないか
- 別の方法なら早く変化するのではないか
こうして、方法を実践することよりも、 自分が正しくできているかを 確認する時間が増えていきます。
願望実現のために始めたはずなのに、 一日中、自分の心を採点するようになります。
新しい答えを見つけた気がして、 希望や安心を感じます。
自分の実践や心の状態を疑い、 さらに別の答えを探したくなります。
この繰り返しは、 意志が弱いから起きているのではありません。
願いが大切であり、 失いたくないから起きています。
方法探しが終わらないのはなぜか
方法探しが終わらない大きな理由は、 誰にでも同じ結果を保証する 一つの絶対的な答えが見つかりにくいからです。
同じ方法を試しても、 うまくいったと感じる人もいれば、 何も変わらなかったと感じる人もいます。
その違いには、 環境、時期、行動、相手の事情、 もともとの状況など、 数多くの要因が関係しています。
それでも私たちは、 「確実な方法がどこかにあるはずだ」 と考えます。
正しいメソッド、 確実な手順、 早く結果を出す方法。
もう失敗しないという安心、 願いを失わないという保証、 このままでも大丈夫だという感覚。
方法そのものより、 方法によって得られるはずの安心を 求めている場合もあります。
だから、方法がうまくいかないと、 単に一つの方法が合わなかっただけではなく、 希望まで失ったように感じます。
方法を探し続けるのは、
願いを簡単に諦められないほど、
それが大切だからです。
メソッドを手放せない自分を責めなくていい
「方法探しをやめたほうが楽になる」 と頭で理解しても、 すぐにやめられるとは限りません。
何もしなくなったら、 願いまで消えてしまう気がするからです。
手放した瞬間に、 叶う可能性を自分から捨てるように 感じることもあります。
方法を実践している間は、 自分が願いのために何かをしていると感じられます。
何もできない不安より、 たとえ疲れていても、 何かを続けているほうが安心できることがあります。
そのため、 「今日からすべてのメソッドをやめましょう」 と言われても、納得できなくて当然です。
私自身も、 方法を探していた頃に同じことを言われたら、 簡単には受け入れられなかったと思います。
まず必要なのは、 方法をやめることではありません。
方法をやめられないほど 不安なのだと理解することです。
手放せない自分をさらに責めると、 願望の苦しさに、 「手放せない自分は駄目だ」という苦しさまで加わります。
今は手放せなくてもよいのです。
願望実現は、先の見えない行列に似ている
私は願望実現について考えていたとき、 先の見えない行列に並んでいる状態と 似ていると感じました。
新しい方法を探すことは、 より速く進みそうな列へ 移動し続けることに似ています。
列を移動した直後は、 今度こそ早く進めそうな気がします。
けれども、少し待って変化が見えないと、 また別の列が気になります。
そうして何度も移動しているうちに、 待つことそのものよりも、 正しい列を探すことに疲れてしまいます。
行列全体を自分の力だけで 速く進めることはできません。
必要な確認をしたあとは、 そこで待つか、 待っている時間を別のことに使うしかない場合があります。
ただし、現実の願いは、 行列のように必ず順番が来ると 保証されているわけではありません。
この比喩が表しているのは、 結果を完全に管理できない時間を どう過ごすかという部分です。
先が見えないからといって、 二十四時間ずっと列の進み具合を 見張り続ける必要はありません。
今日の生活を生きることはできます。
願望実現や心の変化を完全には管理できない
私は長い間、 正しい方法と正しい考え方を使えば、 自分の力で心や現実を 変えられると思っていました。
不安があれば消そうとし、 疑いがあれば修正し、 よりよい状態へ変わろうとしました。
しかし、心からの納得や、 自分や世界の見方が大きく変わる瞬間は、 力を入れれば予定どおりに起こるものではありませんでした。
そのとき、 願いがすべて叶ったわけではありません。
問題が消えたわけでもありません。
それでも、 何とかし続けなければならないという緊張が弱まり、 心は以前より楽になっていました。
私には、 自分も大きな流れの一部でしかないのだと 感じられたのです。
すべてを自分一人で押し進めなくても、 人との関わり、時間、環境、 自分では予測できない出来事によって、 人生は少しずつ動いていきます。
これは、 何もしなくても願いが必ず叶うという意味ではありません。
自分にできる現実的な行動は行いながらも、 すべての結果を自分の心だけで 管理しようとしなくてよいという意味です。
完璧に実践しなくても大丈夫
願望実現について苦しくなる人の多くは、 真面目で、正しく取り組もうとしています。
だからこそ、 実践にも完璧さを求めます。
- 毎日欠かさず続けなければならない
- ネガティブになってはいけない
- 現実を確認してはいけない
- 疑いを持ってはいけない
- 一度決めた方法を途中で変えてはいけない
- 完全に手放さなければならない
しかし、心を完璧にしようとすると、 自分の中で起きることを 一日中監視しなければなりません。
少し不安になっただけで、 「また失敗した」と判断します。
心の状態を常に確認し、 できていない部分を探し続けます。
不安や迷いがあっても、 今日必要なことへ戻りやすくなります。
もっと適当でいいのです。
ここでいう適当とは、 自分の生活を雑に扱うことではありません。
心を二十四時間管理しなくてもよい、 という意味です。
不安になる日があってもよい。
現実を確認してしまってもよい。
方法を休む日があってもよい。
一度執着したからといって、 すべてが台なしになるわけではありません。
待っている時間にできる4つのこと
方法探しを永久にやめる必要はありません。
まずは、 自分を追い詰める時間を少し減らすことから始めます。
もう二度と調べないと決めなくて構いません。 今日は検索しない、今日は体験談を読まないと、 一日だけ休みます。
手放せているか、信じられているか、 正しく実践できているかを 何度も確認しないようにします。
食事、散歩、動画、読書、入浴、睡眠など、 願望を改善するためではない時間を過ごします。
連絡、応募、勉強、相談、家計の確認など、 現在必要な行動があれば、 落ち着いて一つ行います。
願望について調べたくなったとき、 すぐ検索せずに、まず次の一言を確認してください。
「今、私は答えが欲しいのではなく、 安心が欲しいのかもしれない」
そのあと、温かい飲み物を飲む、 少し歩く、目の前の作業を一つ終えるなど、 今できることへ戻ります。
願望と関係のないことをしている時間は、 無駄ではありません。
それは、結果が分からない間も 自分の人生を生きる時間です。
方法をやめられないままでも大丈夫
この記事を読んだあとも、 また新しい方法を探したくなるかもしれません。
実際に検索してしまう日もあるでしょう。
それでも構いません。
方法を探した自分を見て、 「また失敗した」と責める必要はありません。
「今、不安だから答えを探している」
「何もしないことが怖いのだ」
「願いを失いたくないのだ」
そう気づけたなら、 以前のように完全に自動で動いている状態とは違います。
手放しは、 願いを一瞬で忘れることではありません。
握りしめている力が、 少しずつ弱くなっていくことです。
方法を続けながらでも、 自分を責める時間が短くなれば、 すでに苦しさは変わり始めています。
方法探しについてのよくある質問
すべてが無意味だということではありません。 心を落ち着けたり、行動を整理したりする助けになる方法もあります。
ただし、特定の方法へ 「これを完璧に行えば必ず結果を管理できる」 という役割を背負わせると、苦しくなりやすくなります。
一日休んだことや、 不安になったことだけで、 願いの結果が決まるとは考えられません。
心身が疲れているときには、 休むことで落ち着いて必要な行動を選びやすくなることもあります。
大切な願いであれば、 執着が起きることは自然です。
執着を完全になくすことよりも、 執着している自分を責めず、 日常へ戻れる時間を少しずつ増やすことが大切です。
現実に必要な行動は行ってください。
仕事なら応募や勉強、 お金なら家計の確認や相談、 人間関係なら必要な連絡など、 自分が対応できる部分はあります。
ここでいう「待つ」とは、 必要な行動をしたあとまで、 結果を無理に管理し続けないという意味です。
まとめ
願望実現の方法を探し続けてしまうのは、 意志が弱いからではありません。
願いが大切であり、 失いたくないからです。
しかし、正しい方法を完璧に実践しても、 心や現実のすべてを 自分の力だけで管理できるわけではありません。
人生には、 自分では進み具合が見えない時間があります。
その間、ずっと心を緊張させていなくても大丈夫です。
願いを持ったまま、 今日の食事を味わい、 必要なことをし、 疲れたら休んでもよいのです。
行列の進み具合を見張り続けなくても、 あなたの人生は今も続いています。
